電子カルテで患者の詳細情報も把握
データというのは数値で表されるのが普通です。
血圧も高い部分と低い部分が数字で表示されますし、年齢や体重や、これまでに薬を服用してきた期間なども大体の数字が記されるのみとなります。
病院で患者を取り扱う時には、カルテにそれらの数値が記載されて行くものですが、その数値から何を読み取るかについてはどうしても専門的な知識が必要となってきます。
血圧もどのくらいになれば高いと言えるのかとか、手術などをする際にその患者の年齢や性別などから体重の重さがどのような意味を持ってくるか。
カルテにはそれらの数値が全て記載されるものの、そこから情報を正確に読み取るには知識と分析が必要となってきます。
電子カルテでこれらの患者の情報を記録した場合には、病気の治療に必要な薬剤の量などまでがシミュレートできるようになります。
世の中では様々な患者の情報や治療のデータが蓄積されているため、どのくらいの数値を持った患者には、これからどういう治療が必要になるのかも同じくデータとして割り出すことが可能です。
これまでは数値から医師が頭を使って分析して判断しなければならなかったことも、電子化が進んだ現在ではコンピュータが読み取って提示してくれるようにもなっています。
そのように、カルテの電子化というのは資料の整理整頓を容易にするだけでなく、そこに書かれた数値から患者の詳細情報をどのように読み取るかも手助けしてくれる機能があるのです。